あまりさんののっぴきならない事情
「んー。
お父さんが昔吸ってたような記憶がありますけど。
今は吸ってないですね。
おにいちゃんは、煙草を吸うと老けるとかいう伝説を信じて吸いません」
「伝説じゃなくて、煙草、吸うのもだが、肌についても悪いから、皮膚が老化するって話だろ。
まあ、本人吸わなくても、側に居るだけで、同じことだと思うが」
そこで一瞬、沈黙が訪れた。
うーむ。
よく知らない人と旅をするのに、沈黙しているのは気まずいぞ、と思ったあまりは、
「そういえば、昔は、二階建ての新幹線があったらしいですね」
と新幹線つながりで話を振ってみた。
「そうだな。
今でも東北の方では走ってるぞ。
いずれ、なくなるようだが。
西はグランドひかりって言うのがあったな」
子どもの頃、見た気がする、と海里は言った。
「出来た当初は、最上級のグリーン車がある豪華な新幹線だったらしいぞ」
「豪華な新幹線ですか。
殺人事件が起きそうですね」
と言うと、なんでだ、と言う。
お父さんが昔吸ってたような記憶がありますけど。
今は吸ってないですね。
おにいちゃんは、煙草を吸うと老けるとかいう伝説を信じて吸いません」
「伝説じゃなくて、煙草、吸うのもだが、肌についても悪いから、皮膚が老化するって話だろ。
まあ、本人吸わなくても、側に居るだけで、同じことだと思うが」
そこで一瞬、沈黙が訪れた。
うーむ。
よく知らない人と旅をするのに、沈黙しているのは気まずいぞ、と思ったあまりは、
「そういえば、昔は、二階建ての新幹線があったらしいですね」
と新幹線つながりで話を振ってみた。
「そうだな。
今でも東北の方では走ってるぞ。
いずれ、なくなるようだが。
西はグランドひかりって言うのがあったな」
子どもの頃、見た気がする、と海里は言った。
「出来た当初は、最上級のグリーン車がある豪華な新幹線だったらしいぞ」
「豪華な新幹線ですか。
殺人事件が起きそうですね」
と言うと、なんでだ、と言う。