あまりさんののっぴきならない事情
「顔立ちはさておき、誰にでも、すごくイケメンに見える瞬間ってあるじゃないですか。
自分だけに格好よく見えたり。
私は、そういう人がいいかなあって思いますけど。
自分だけが格好いいと思ってるのなら、誰も狙わないですしね」
「……意外にいいこと言うわね、あんた」
「ちなみに、経理の松田さん、草野さんがお昼買いに来てるとき、よく来てますよ。
そして、よく草野さんを見てます」
気のせいかもしれませんが、と言うと、
「その一言は余計よ」
と言ったあとで、
「松田さんねえ」
と呟く。
「地味でおとなしいし、普通の顔よね。
身長は……まあ、私よりは高いか。
争い事が嫌いで目立たない感じっていうか」
と言う草野に、
「人は正反対のものに憧れるって言いますしね」
と言って、
「……どういう意味?」
と言われてしまう。
自分だけに格好よく見えたり。
私は、そういう人がいいかなあって思いますけど。
自分だけが格好いいと思ってるのなら、誰も狙わないですしね」
「……意外にいいこと言うわね、あんた」
「ちなみに、経理の松田さん、草野さんがお昼買いに来てるとき、よく来てますよ。
そして、よく草野さんを見てます」
気のせいかもしれませんが、と言うと、
「その一言は余計よ」
と言ったあとで、
「松田さんねえ」
と呟く。
「地味でおとなしいし、普通の顔よね。
身長は……まあ、私よりは高いか。
争い事が嫌いで目立たない感じっていうか」
と言う草野に、
「人は正反対のものに憧れるって言いますしね」
と言って、
「……どういう意味?」
と言われてしまう。