あまりさんののっぴきならない事情
日本語では無理だ、と思うあまりの布団を相変わらず、情緒もなく引き剥がしながら、海里は言ってくる。
「目が合った瞬間に好きになったって、お前が最初に目が合ったの、遥真だからなっ」
「いやいや、写真とは目は合いませんよっ」
と布団を取り返そうとする。
「……どうでもいいが、俺が住んでたの、イギリスとアメリカだからな」
はっ、そうでした。
パトリックとのやり取りのインパクトが強くて、つい、フランス語を覚えようとしてしまいました、と思う。
「だが、確かにフランス語は、愛を囁くのにいい言葉だ。
Je t’aime pour toujours.」
「なんて言ったんですか?」
「お前、ほんとにあのワンフレーズを覚えただけなんだな……?」
呆れたように言う海里に、はい、と頷く。
ちなみに、どのセンテンスがどの意味なのかもわかっていない。
「目が合った瞬間に好きになったって、お前が最初に目が合ったの、遥真だからなっ」
「いやいや、写真とは目は合いませんよっ」
と布団を取り返そうとする。
「……どうでもいいが、俺が住んでたの、イギリスとアメリカだからな」
はっ、そうでした。
パトリックとのやり取りのインパクトが強くて、つい、フランス語を覚えようとしてしまいました、と思う。
「だが、確かにフランス語は、愛を囁くのにいい言葉だ。
Je t’aime pour toujours.」
「なんて言ったんですか?」
「お前、ほんとにあのワンフレーズを覚えただけなんだな……?」
呆れたように言う海里に、はい、と頷く。
ちなみに、どのセンテンスがどの意味なのかもわかっていない。