桜咲くこの春は
さきが心配そうに話しかける


「やっぱ 先生に見てもらったら?いつもすぐ治る風邪なのに 悪化してるよ?」


「大丈夫大丈夫^^*今日帰って寝れば 明日には ゴホゴホッッ 治ってるからゴホゴホッ」


そういって 私は 荷物を倉庫に持っていくために持ち上げた


「倉庫までの距離が遠いよ…ゴホゴホッ」


「ゴホゴホゴホゴホッ」


やっぱりおかしい…喉が痛いというより くるしい…


気管が詰まってるみたい…


やっと倉庫につき、荷物を置いて 背伸びした


「んーーーーーーーっよし!もう少しだ!!!」


と、また 独りで気合いを入れた


「お互い頑張りましょうね(笑)」


私の独り言を聞いて 微笑しながら 呟く人がいた


私は 驚いて むせた 「ゴホゴホゴホゴホッ フー…」


「大丈夫ですか?」


振り向くと 白衣を着ている昔の友人が立っていた


「え…?えーーっと桜香?」


「さっくん?」


「おおおおお!めっちゃ久しぶりだな!」


「さっくん 医者になってたの?全然 帰ってこないから知らなかったよ」


「小学生のとき 引越した以来っけ???」


「そーだよ!みんな 会いたがってたのに!会いに来てくれないなんて さいてーーーーゲホッ」


「俺にも色々あったんだよ!しっかし、こんなところで再会とはね(笑)」


「倉庫 ゴホゴホッ とかウケるわ ゴホゴホゴホゴホッ」


「おいおい!大丈夫かよ!風邪?」


「そーみたい!明日には治ってるから大丈夫!^^*」


「ほんとかよ…医者には?診てもらった?」


「いや…」


「え、なんでだよ?!薬でも貰えばよかったのに」


「今日 予約入れてやろうか?」


「いいってばー職場の人に診てもらうとか 無理無理」


「じゃあ!またね〜さっくん!」


「っておい!!!」
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