午前0時、魔法が解けるまで。
「暇ならどっか遊びに行こうよ」
「暇じゃないので遊びませんさようなら」
増田先輩とは全く違うモブ顔の三人のチャラ男を睨みつけてそのままスルーしようと思って足を進めると、手首を強く掴まれた。
「痛……!」
ああ、これがナンパか。
周りの女の子達がどこで声かけられた、そのあと連絡先を交換しただの話をしていたのを聞いていたので知識にはあったが実際に自分が遭遇したのは初めてだった。