午前0時、魔法が解けるまで。






「どうした、優衣?砂川の連絡待ち?」



後ろから肩を叩かれて、私はメロンパンを喉に詰まらせた。



「あ、ごめん」



振り向けばさして悪びれた様子もない由美子がいた。むしろ、むせ込んでいる私を見てちょっと嬉しそう。


私は涙目で由美子を睨みつけながら、紙パックに差されたストローから牛乳を吸い上げて喉に詰まったメロンパンを流し込んだ。






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