午前0時、魔法が解けるまで。







"資料室"と書かれたプレートを見上げ、私は乱れた呼吸を整えるために胸に手を当てて深呼吸をした。


講義開始の鐘が鳴り響く廊下。
周囲を見回しても、美香の姿はなかった。



メッセージアプリを開いて、美香に「ついたよ」とメッセージを送ろうと打ち込んでいると、目の前の扉が勢いよく開け放たれた。




驚いて声を失っていると、薄暗い室内から手が伸びてきた。


「みっ、」






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