午前0時、魔法が解けるまで。







「美香、マジでこの子好きにしていいの?」


「いいよ。私は扉見張ってるから」



強い力で足を引っ張られて、私は床に爪を立てて抵抗する。



「離してよ!待って美香、謝りたいことって」


「あんたをおびき出すための嘘に決まってるじゃない」




美香に向かって手を伸ばせば、軽く手を蹴り上げられた。

美香は私を可哀想なものを見るような目で見下ろしている。







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