午前0時、魔法が解けるまで。







「美香に……呼び出されて……」


「は!?」



まさか美香の名前が出てくるとは思っていなかったのか、由美子はガッチャン!と音を立てて救急箱をデスクの上に落とした。

落下の衝撃でデスクに積まれたプリントが床に散らばる。



「資料室行ったら……男の人が3人いて」


「わかった、わかったから優衣。あたしが悪かった。辛いこと思い出させてごめん」



私が二の句を紡ごうとするのを、由美子は私の肩に手を置くことで制止した。







< 199 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop