午前0時、魔法が解けるまで。






「大丈夫?そのー……病院とか」


「み、未遂だから!抵抗したから怪我しただけで他には何も」



私が慌てて否定すると、由美子は少しだけ安心したように眉を下げた。

由美子はデスクに落下した救急箱を拾い上げ、手馴れた動作で救急箱を開け始めた。



「先生は?」


「会議でいないってさ」


「そっか」



そこで会話が途切れ、由美子は救急箱の中を漁り始めた。







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