午前0時、魔法が解けるまで。






「ところでお前、さっきの知り合いか?」


「痛ッ」



消毒液の染み込んだ脱脂綿をおでこに押し付けられ、私が上げた悲鳴と逢坂くんの声が重なった。



「え?う、うん……」


「あたしらの友達だった奴だよ」



私が言いよどんでいると、代わりに由美子が吐き捨てるようにそう言った。







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