午前0時、魔法が解けるまで。






「お前、顔色悪いけど大丈夫か?」



その言葉に由美子も弾かれたように私の顔を覗き込んできた。


そう言われたら、なんだか頭が痛い。



「……大丈夫。ちょっと寝てもいいかな」


「それはいいけど……」



由美子がまだ何かを言っているようだったけど、痛みに支配された頭ではその言葉は耳に入って来ない。


手当が終わったのを確認して、私は力の入らない足をどうにか動かしてベッドに向かった。

枕に顔を埋めれば頭痛なのか眠気なのかわからない倦怠感が全身を襲って、目を閉じた。






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