午前0時、魔法が解けるまで。






逢坂くんは一体何をどう伝えたのか。


大げさな砂川さんの言葉に少しおかしくなったけれど、彼が今にも泣きそうに瞳を潤ませていることに気が付いて私は息を呑んだ。



「心配しすぎです、砂川さん……」



冗談混じりに私がそういうと、砂川さんの手がするりと降りてきて、腰のあたりに回る。






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