午前0時、魔法が解けるまで。






「あ、あの〜……」


「怪我はおでこだけ?他に痛いところは?」



くすぐったさと居心地の悪さに抗議の声を上げようとすれば、砂川さんが私の頬を両手でガシッと掴んだ。



「あ……おでこだけです……」



気迫負けして私が小さな声で答えると、砂川さんはほっと息を吐いて、数秒の沈黙が流れた。






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