午前0時、魔法が解けるまで。








「……ということがあって」



こんなに話すつもりなんてなかったのに、初対面の人だし知り合いじゃないからという安心感からだろうか。


失恋したことを全て話してしまった。




「そっか。それは……辛かったね」




選ぶように紡がれたそれに、気を遣わせてしまったと私は罪悪感でいっぱいになった。


男の人を見るとなぜか彼まで悲しそうに目を伏せていた。








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