午前0時、魔法が解けるまで。






「……あの女か?」



黙ったまま何も言わない私に、逢坂くんは静かにそう言った。

由美子が息を呑んだのがわかった。



「美香の奴どこだ?」



怒りを抑えた声で由美子が私に問いかける。


私が首を横に振ると、由美子は苛立たしげに壁を殴りつけた。






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