午前0時、魔法が解けるまで。





―――――――――――――――――



目を覚ませば真っ白い天井が視界に入った。


こんなことついこの間もあったなと思いながら、重たい身体を鞭打って起き上がれば見知らぬ光景が広がって、私はしばらくぼんやりと口を開けていた。



「優衣!?ちょっと、大丈夫なの!?」



涙混じりの金切り声に私はちょっと顔をしかめて、声の主を見れば母親が鼻を真っ赤にして涙をこぼしていた。







< 252 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop