午前0時、魔法が解けるまで。






「もう砂川さんに関わるなって……大学も辞めさせるって」



その言葉に、今度は逢坂くんが黙り込んだ。


長い沈黙。


それを破ったのは、沈黙を作った本人だった。



『お前、まだ病院か?』

「はい。明日まで入院で」


『抜けるぞ』

「は」



逢坂くんの言葉に耳を疑って聞き返す。彼は何でもないような声でもう一度、言葉を変えて言った。







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