午前0時、魔法が解けるまで。






「俺の車に乗ったこととか、砂川には言うなよ」


「え?何でですか?」


「後からうるせえから」



頭の上がクエスチョンマークでいっぱいになる私に、逢坂くんは苦虫を噛み潰したような顔でミラー越しに私の様子を見た。



「砂川のこと何だと思ってんだよお前」



逢坂くんの問いかけに、私は少し考え込んでから最もふさわしい回答を選び取っていく。






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