午前0時、魔法が解けるまで。






「砂川さんって、王子様そのものですよね。何してもそつがなくてスマートですし」


「マジで」



今度は逢坂くんがクエスチョンマークを浮かべる番だった。


赤信号で止まって、逢坂くんは車に付属されている液晶の画面を操作してテレビ番組を映し始めた。

砂川さんが出演しているドラマらしかった。以前イケメンがたくさんいる!と母が騒いでいたコメディ色の強い漫画原作のドラマだ。


私はそういったものにあまり興味がなかったので、今初めて観る。






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