午前0時、魔法が解けるまで。






「おい、あっち行ってな!」


「え?」



そう言われた頃には私はもう由美子のすぐ近くまで来ていた。

由美子はしまったという顔をして私の肩を押す。



「すぐ戻るから、アンタは逢坂と戻ってな。大丈夫だから」


「……優衣?」


由美子がそう言い終わるのと同時に、由美子の後ろから顔を出した人がいた。






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