午前0時、魔法が解けるまで。






「いいよ。ちょっと待ってな」



由美子は私の手から財布を受け取ることはせず、自分のジーンズのお尻のポケットに入れていたらしいコインケースを見せた。


由美子のことだからお金はいいと言いそうだから、あとで無理矢理握らせよう。



「できるだけすぐ戻るけど、何かあったら電話しな」


「うん」





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