午前0時、魔法が解けるまで。
時刻は午後4時半を過ぎていた。
水曜日のこの時間帯なら講義を終えて学生はそれぞれ帰宅しているか、サークル活動をしているだろう。
私が探している人物は後者でサークル活動をしている頃だ。
サークルの拠点となる教室を訪ね、扉の一番近くにいた人に声をかけて目的の人を呼び出してもらった。
「それで、話って何?」
人目を避けて場所を選んだ結果、中庭の一角に移動することになった。
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