午前0時、魔法が解けるまで。





――――――――――――――――――


「優衣!」



薫くんの手によって優しくベッドに下ろされる。聞こえてきた声に私が反応するよりも由美子が私に抱きついてくるのが先だった。



「良かった、アンタ……!また無茶して……」


「ご、ごめん」



ボロボロになった私の服を見て由美子はこらえ切れずに涙をこぼした。


今まで私が危ない目にあっていた時からずっと我慢していた涙なんだろう。

由美子はこう見えて泣き虫だ。






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