午前0時、魔法が解けるまで。






「不安だったんだ。俺、普通の男よりそばに居られる時間が少ないから。誰かに取られないかって」



薫くんの脱ぎ捨てられたスニーカーが視界の端に入って、そちらに気を取られていると整った顔が目の前にあった。



「薫く……」


「目を閉じて」



そう言われて大人しく従って目を閉じると同時に唇が重なった。






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