午前0時、魔法が解けるまで。






薫くんらしくない荒々しいキス。

角度を変えて何度もキスの雨が降ってくる。


唇が離れたかと思えば、薫くんの指先が私の首筋をなぞった。



「ごめん、続きをしたいから退出願えるかな?」



薫くんが唐突に振り向いてそう言い放つ。


何だと思ってその視線を追うと、顔を真っ赤にして唇を噛み締める由美子が立っていた。






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