午前0時、魔法が解けるまで。






「見たいなら止めはしないけど」



破れた洋服の襟から指を突っ込んで鎖骨をなぞるように触れてくる。


冗談ではないらしいその言葉に私はひっ、と小さく悲鳴を上げる。



「場所を弁えろ場所を!!」



いつの間にか合流していたらしい逢坂くんと由美子の怒号のあと、薫くんの笑い声が響き渡って私は頭を抱えた。






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