午前0時、魔法が解けるまで。

君の忘れもの








「は〜、砂川薫くんやっぱりかっこいいわねえ」




すながわかおる、と聞きたくない名前が聞こえてきて私は髪を梳かす手を止めビクリと肩を揺らした。



「あ……て、テレビね……」



家事を終えた母親はソファに座り、お茶の入ったマグカップを両手で持ちながらうっとりとテレビ番組を観た。








< 59 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop