午前0時、魔法が解けるまで。







泣きじゃくって暴れ、かわいらしいピンクのリボンのイラストが印刷されたトートバッグから取り出した教科書や筆箱やら、手当り次第自分の所有物を投げ散らかす私のことを見て由美子は困ったように強く抱きしめた。



「わかった、わかったからとりあえず落ち着け」


「う゛え゛ぇん由美子無理ぃ〜!」


「うん、うん」





由美子の背中をドンドンと叩きながら私は叫び続けた。


それでも由美子は呆れることなく私の頭を撫でてくれる。









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