午前0時、魔法が解けるまで。







「あの人、あんなヤンキー面だからさぁ。女の子近寄らなくって。別名砂川セコム。あいつが近くにいるうちは誰も砂川に近づかないよ」


「確かに見た目は怖そうだったけどね」




むしろ先ほど関わった感じでは愛想が良くないだけで善良そうではあった。




「怖いからってみんな近付かないけど、陰で王子様を守る騎士様ー♡なんて言われてて、意外と女子には人気高いみたいよ」

「詳しいね、由美子」


「あんたが噂とかに疎すぎるだけでしょ……」




呆れたような由美子に私は苦笑いを返す。








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