午前0時、魔法が解けるまで。









「ないんだ」



私は合わせていた手を力なく下げ、箸に手を伸ばした。



「……連絡、しても、何話したらいいかわからないし」



付け合せのポテトサラダをいじけたようにつつけば、由美子は大げさに肩をすくめて首を横に振った。









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