胸キュン、はじめました。
“もうすぐ部室出るから、門のそばで待ってて”
そんなメッセージを入江くんから受け取り、私はすっかり夕日も落ちた食堂前の自販機で暖かなおしるこを買ってから校門へと向かった。
「おおっと、スタンプスタンプ」
私はよくメッセージを受け取った時、読んで満足したら返信しない癖がある。それは気をつけた方がいいと以前リイちゃんに言われていたことを思い出した。
せめてスタンプだけでも返事をした方がいいって。
私はスマホを取り出して、入江くんのメッセージ画面を開いたところで適当なスタンプを押した。
と、ちょうどそんな時だった。
「あっ、澪ちゃん見っけ」
「あっ」
なんと本当によく会う。背後から声をかけられたのは、入江くんとうまの合わない松本先輩だ。
「澪ちゃんなんか、よく会うねー」
「本当ですね。部活終わりですか?」
「そうそう。澪ちゃんは何してんの?」
「私は入江くんを待ってました」
素直にそう言うと、松本先輩ってば私の顔をまじまじと見つめている。
私のこと入江くんの忠犬ハチ公とか思われてたりするのかな。なんて思ったりしてると、松本先輩は口を開いた。
そんなメッセージを入江くんから受け取り、私はすっかり夕日も落ちた食堂前の自販機で暖かなおしるこを買ってから校門へと向かった。
「おおっと、スタンプスタンプ」
私はよくメッセージを受け取った時、読んで満足したら返信しない癖がある。それは気をつけた方がいいと以前リイちゃんに言われていたことを思い出した。
せめてスタンプだけでも返事をした方がいいって。
私はスマホを取り出して、入江くんのメッセージ画面を開いたところで適当なスタンプを押した。
と、ちょうどそんな時だった。
「あっ、澪ちゃん見っけ」
「あっ」
なんと本当によく会う。背後から声をかけられたのは、入江くんとうまの合わない松本先輩だ。
「澪ちゃんなんか、よく会うねー」
「本当ですね。部活終わりですか?」
「そうそう。澪ちゃんは何してんの?」
「私は入江くんを待ってました」
素直にそう言うと、松本先輩ってば私の顔をまじまじと見つめている。
私のこと入江くんの忠犬ハチ公とか思われてたりするのかな。なんて思ったりしてると、松本先輩は口を開いた。