嘘つきなキミ

ーはやとー

少ししてこうへいが部屋から出て行った。
なかなか帰ってこないから様子を見に下へ行くと、誰もいなかった。
あいつどこいった?
俺は探しにいく事にした。
財布とケータイを取りに二階にあがった。

あい「はやと?どうしたの?」

はやと「こうへいさっき部屋出てって帰ってこんから下いったら居なかったからちょっと探しに行ってくる。」

あい「私もいく。」

はやと「みゆき起きたら1人になっちまうですぐ帰ってくるからちょっと待ってて」

あい「でも...」

はやと「大丈夫だから。」

あい「...分かった。」

はやと「すぐ帰るから。」

あい「うん...」


俺は静かに外に出た。
大体あいつの行くところは分かってる。
多分海に居るだろう。
俺は少し急いでいった。

案の定こうへいは海にいた。

俺は声をかけこうへいの隣に座った。
あいつは、何も言わないけどきっと全部自分のせいだと思ってる
そんな事ねえのに...
でも、あいつになんていってあげればいいかわからず言葉が出てこなかった。

こうへいは海を見つめながら静かに泣いていた。
泣いても泣いても止まることない涙...
俺らは話すことなくただ泣き続けた。



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