嘘つきなキミ

本当の別れ...

少しして落ち着いた私はみんなの所へ戻った。

はやと「あい...もう大丈夫なのか？」

あい「うん。ごめんね...」

こうへい父「ごめんな。理由も聞かず君らの事責めて」

あい「違うんです...私が弱いから...こうへいの方がよっぽど辛い筈なのに...なのに私...本当にダメなんです...なんの役にも立てない。代わってあげたくても代わってあげられない...」

こうへい父「あいちゃん、そんな事ないよ。あいつは、みんなが居てくれたから強くいられたんだ。だから、自分の事をそんな風に思わないでくれ...きっとこうへいもそう思ってるよ。」

私は泣き崩れた...
静かな廊下に私の泣き声だけが響いていた。

はやとになだめられ少し落ち着いてきた頃、処置室から先生が出てきた。


こうへい母「こうへいはっ？！」

先生「最善を尽くしましたが...もって後1日かと...今、少し意識があります。その間に最期のお別れをしといてください...残念です...」

先生は頭を下げその場を離れた。

はやと「...嘘だろ...？」

あい「いやあーーーーー」

おばさんは、おじさんに支えられながらこうへいのいる部屋にはいっていった。