嘘つきなキミ
ーはやとー

手紙が入っていた。
俺は手紙を開いた...



はやとへ

約束守れんくてごめん。
はやとは、何があっても、どんな時でも俺と一緒にいてくれた。
俺は、お前が居たからここまで頑張ってこれた。
なのに、こんな事になって本当にごめんな。
俺、病気に負けちまったよ...
でも、他の人よりだいぶ短い人生だったけど、すっげー最高だった。
それも、お前が居てくれたから。

これから俺はいないけど、長生きしてみゆきと幸せになれよ!!
そして、笑顔溢れる家庭を作ってください。
本当に今までありがとう。

ーこうへいー




俺は泣き崩れた

こうへいは手形が届くのが、数日って知っていたのにこの手紙を入れたって事は、自分の死期をきっと悟ってたんだ...
なのに、俺は気づいてやる事すら出来なかった。
出かけた時も相当辛かったはずなのに...
なんでだよ...
なんで、なんも言ってくれねえんだよ...
なんで、気付いてあげられなかったんだよ...

俺は後悔の念に押し潰されそうだった...





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