嘘つきなキミ

ーこうへいー

あいつは見てないようでちゃんと見てる。
昔からそうだった。

本当は歩くのも辛い
でも、大丈夫って言わないと俺自身もダメになりそうで怖かった

楽しそうに笑うあいの顔が浮かんだ。
俺めっちゃあいの事すきなんだな...

でも...
あいの前でもしも発作が起きたりしたら、俺が居なくなったらって考えると想いは伝えられないよな...
1番傷付くのはあいだから...


「おれさあー、あいの事めちゃくちゃすきになっちゃったんだよね、」

はやと「急にどうしたw」

「いやさー、もしあいの前で倒れたりしたら、って考えたらこわくなっちまった。情けないなー」

はやと「なにバカなこと言ってんだよ。お前は大丈夫だ。」

「ありがとう。でも、万が一付き合えたとしても俺、お前らよりも確実に早く死ぬんだよ?1番傷付くのはあいだからさー...」

はやと「そんなのまだ何十年後も先の話だろ?そんな話しいましてどおすんだよ。」

「なあ、はやと...俺...今実際歩くのも辛いんだわ。むしろ立ってるのも辛い。でも、あいの楽しんでる顔や喜んでる顔がみたいんだよ。だから、、、もうちょっとだけ俺に付き合って...」


はやとは俯いてなにもいわなかった。


「お願いだから。」

はやと「わかった。」

「ありがとう。」


ごめんな。はやと...


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