嘘つきなキミ
ーはやとー
あい達が観覧車からおりてくるとみゆきは真っ先にあいのところへ走って行った。
2人で抱き合っていろいろ話してるみたいだ。
それを見て俺も自然に笑顔になった。
こうへい「わりぃー、ちょっと肩貸してくれ」
「おい!大丈夫か?」
こうへい「あいつらにバレたくねえから、見えねえとこ行こ」
「おう!ちょっと待ってろ」
俺は急いでみゆき達のところに行きトイレよってくるから出口で待っててと伝えた。
俺が戻るとこうへいは地面に座り込んでいた。
「おい!こうへいお前ヤバくねえか?病院行こ?」
こうへい「病院はいかね。今はあいつと、あいと一緒にいてえんだよ。」
「そんなこと言ってる場合じゃねえだろ」
こうへい「俺いつ死ぬか分かんねえんだよ?これでもしかしたら死ぬかもしれねえ。あいつに告られたんだよ...。こうへいの事がすきになっちゃったって...」
「今日のお前どうしたんだよ。お前いったよな?心臓病って教えてくれた時、みんなよりは早く死ぬけど、50位までは生きられるって。」
こうへい「...そうだったな...。発作が続いたから疲れちゃったのかも...。」
「それわしゃーねよ。気持ちだけでもしっかりしろ。」
こうへい「そうだね...。俺さ...あいに告られた時寝たふりしちゃったんだよね...。あいつも俺が寝てると思って話してたっぽいけど...。はやと...俺...どおすりゃーいいんだ。わかんねえよ」
「一度しかない人生後悔しないようにしろ。」
こうへい「え?」
「お前が俺に言った言葉だ。」
こうへい「...。後悔か...」
「おう!」
俺は初めてこうへいが泣いたところを見た。
こんなにも近くにいるのになにもしてやれない自分がすごく嫌で、とても腹立たしかった。