嘘つきなキミ
ーはやとー
あいの声が聞こえて目が覚めた。
そしたらこうへいが苦しんでた。
あいは泣きそうだし、こうへいは大丈夫って言い張るし...
はやと「おい、まぢ大丈夫かよ。薬は?」
こうへい「...ハァハァ、ない。」
はやと「はあ?お前...どおするだよ、」
こうへい「大...丈夫...だから...。」
こうへいが目をつぶったまま話を続けた。
こうへい「俺さ...初めてなんだよ。こんな...好きになったの...。だから...ハァハァ、あいつの事...守りてーんだ。こんな俺で...守れるか...わかんねえけどな。」
途切れ途切れに必死に伝えてきた。
俺は何も言えなかった。
こうへいの決意は固かった。
はやと「わかったから、もう喋るな。」
こうへい「はやと...ありがとな...」
こうへいはまた眠りについた。