嘘つきなキミ
はやと「こうへい?大丈夫か?」
こうへい「ぁあ。はやとか。おはよ。昨日は悪かったな。昨日よりはマシかな。」
はやと「そっか。ってかなんであいがここにいるんだ?」
こうへい「朝、あいが起きてきて俺ダルくて、まだ横になってたら寝てると思ったらしくて俺の手握ったまんままた寝ちまったんだよね。」
はやと「そっか。」
こうへい「なんかさあ、あいつ...はやくよくなってねって...俺の手握りながら言うんだよね...。俺起きてんのに何も言ってやれなかった。ずるいよな...。しかもあいの目見てみろよ。いっぱい泣いたんだよな。寝てもないみたいだし...完全に俺のせいだ...」
はやと「そんなことねえよ。俺でもそうしたと思う。あいつも寝てると思ってそう言ったんだろうし。だからこうへいは何もずるくねえよ。気にすんな。」
こうへい「ありがとな。おれ、やっぱりあいつの側にいない方が良いのかな...」
はやと「あいつにずっと一緒にいるっていったばっかりだろ。」
こうへい「...そうだよな...」
はやと「おう。約束守ってやれ。あいつにとって大切な約束なんだから。」
こうへい「おう...」
こんな辛そうなこうへい初めて見た。
俺はどうして良いか分からなかった。