嘘つきなキミ
目が覚めた。
私は点滴をしていた。
あれからどのくらいだったんだろう。
外をみるともう暗くなっていた。
私はぼーっと外をみていた。
そしたら、ドアが開く音がした。
音のする方を見るとはやとが入ってきた。
はやと「大丈夫?」
私は外に目を向けたまま大丈夫と伝えた。
はやと「あい?こうへいは大丈夫だよ。」
あい「ねえ、はやと?」
はやと「ん?」
あい「...こうへい...病気なの...?」
はやと「...。大丈夫だ。ただ、熱あんのに走ったから、倒れただけだよ。」
あい「でも...でもさ...体育も見学してたし...」
はやと「...あいつは、よくサボって見学してる。だから、気にすんな」
私は信じられなかった。
だって、あの時...
倒れたこうへいを抱きしめた時...
熱くなんてなかった...。
私が俯いてると
はやと「あい。余計な事考えないで今は休め。明日には帰れるみたいだから、また明日みゆきと迎えくるから。」
はやとにお礼を言って私はまた外をみた。
さっきまで降ってなかった雨が降り始めていた。
少しして看護婦さんが夕食を持ってきてくれた。
でも、食べる気にならなくて手をつけずにそのまま看護婦さんに片付けてもらった。