嘘つきなキミ
ーはやとー
みゆき「はやとは...知ってたんだね...」
はやと「おう...」
みゆき「なんで教えてくれなかったの?」
はやと「あいつから...頼まれたんだ。あんなに楽しそうなのに、こんな事であいつらの笑顔奪いたくないって...」
みゆきは黙っていた。
はやと「だから...言えなかった。あんまりにも真剣な顔で言うから...。」
みゆき「もう一つ聞いてもいい?」
はやと「なに?」
みゆき「はやとちゃんと治療すれば治るんだよね?」
はやと「...おう。」
みゆき「本当の事教えて。」
こんな真剣な表情のみゆきは初めて見た。
はやと「はあ...。ドナー登録してあるけど、いつ現れるか分からないし、あてになんてならない。俺が言えるのはそこまで。」
みゆき「今まで治療はしてたんだよね?」
はやと「中学までは、ちゃんと定期検診にも行ってた。」
みゆき「どうゆう事?」
はやと「お前らと出会ってからは、検診にも行ってないし、入院もずっと拒んでた。」
みゆき「...なんで、、、」
はやと「それは、直接本人に聞け。」
俺らは、こうへい達の元へ戻った。
みゆき「ちょっと待って。」
はやと「ん?」
みゆき「ほら、みて?今は2人だけにしてあげよ?」
はやと「そうだな...。」
俺らはもう一回りしてから戻る事にした。