嘘つきなキミ
海についてたわいも無い話をした。
どーでもいい事でも俺にとってはスゴく嬉しくて、楽しくて...自分が死ぬなんて考えられなかった...。
はやと「そろそろ帰ろーか。」
みゆき「そーだね。」
こうへい「なあー、ちょっといいか?」
あい「どーしたの?」
俺はみんなに座ってもらった。
こうへい「...俺さあ、今まで沢山色んな事してもらってきた。でも俺はお前らのために何にも出来ない。なんかしてやりたくても、こんなんだから...。でも、それを病気のせいにはしたくないんだよ。お前らのためになにかしたい。でも、思いつかないんだ...。」
そこまで言って俯いてしまった。
自分の無力さに腹が立ったて、悲しくなった
あい「生きて...」
こうへい「...え?」
あい「私達のために生きて」
あいは今にも泣きそうな笑顔でそう言った
俺は何も言えなかった。
嘘でも分かったって言えなかった。
結局俺はみんなの事を悲しませる事しか出来ないんだって痛感した...
はやと「お前なら...こうへいなら大丈夫だ。病気になんて負けるな。おまえには生きてもらわないと困るんだよ...」
あいとみゆきは堪えられず泣いていた