嘘つきなキミ
ーはやとー

頭を下げ続けるこうへいに俺はなにも言えなかった
手を差し伸べる事すら出来なかった
俺はただただこうへいを見て居た。
自分の無力さに、これが現実なんだって事実を思い知らされた。


こうへい「はやと...今まで本当に迷惑しかかけてこなかったけど、辛い時も楽しい時も俺の側にいてくれた。お前には本当に感謝してる。ありがとう。。。」

はやと「...やめろよ...。そーゆーことゆーなよ。本当に最期みてえじゃん...」

こうへい「ははは。言える時に言っとかないとな。」

はやと「...。お願いだから、これからも俺の側に居てくれよ...」

こうへい「...はやと...ごめんな...。」


止めどなく流れてくる涙...
今までこんなに泣いた事ないくらいに泣いた...
人の死を目の当たりにした時、、、
ましてや居て当たり前の存在の人をこれから失うと思うとやりきれない気持ちになった。

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