二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
仕事を定時で帰って来た、あたしはシャワー浴び、冷蔵庫から出した冷え冷えの缶ビールのプルトップを開け、喉へ流し込む。
「くっー旨い!」
帰りに駅前のコンビニで買った焼き肉弁当をレンジで温めて食べようとしたところで、テーブルに置いてあったスマホの点滅ランプに気がついた。
「…輝一君」
輝一君からのLINEだった。実は今朝もおはようメールが有り、お昼にもあった。得に内容は無い。ただの挨拶のスタンプだけで、あたしもスタンプを返しただけだった。今も大きなおにぎりのスタンプだけで、多分輝一君はおにぎりを食べているのだろう。
「残業なのかな?」
私は焼き肉のスタンプを返した。
するとスマホが鳴り、輝一君からの着信を知らせた。
「もしもし?」
『こまめちゃん、誰と焼き肉食べに行ってるんですか?まさか男じゃないですよね?』
「えっと…ナンパされて…」
『何処の店ですか?僕直ぐに』
「ぷっ… ごめん嘘!自宅で寂しくコンビニの焼肉弁当食べてますよ」
『じゃ一人ですか?』
「そうよ君は残業かな?」
『はい… 山積みの書類を前にコンビニのおにぎりを食べてます』
そんな状態でヤキモチ焼いて、飛んでこようとしたのかな?
可愛いなぁ ウフフ