二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
ホテルの部屋へ入るや否や、槇さんに抱き抱えられベットへ運ばれた。
「今夜は覚悟してくださいね?」
「……お手柔らかにお願いします…」
槇さんは意味深に微笑むと、あたしの洋服へ手をかけた。ブラウスのボタンをひとつづつゆっくり外し、その度にあたしの目だ鼻だ口だとキスを落とす。まるで焦らすかの様にゆっくりと…
「槇さん…意地悪しないで?」
「しー。 いま、どうやって貴女を食べようか考えてるんです」
さっきまで、忘れていた恋心を思いだし、悩み辛かったと弱音を吐いていた槇さんだが、今は大人の余裕を感じさせる。
長い時間をかけて脱がされた躰は、既に火照り蕾は膨らみ蜜を溢れ出していた。
「綺麗な身体だ」
「お願い…そんなに見ないで…」
恥ずかしさに身体を捩り隠す腕を外される。
「隠さないで?もっと私に見せてください。この1週間私を悩ませ苦しめたバツです」
「…ごめんなさい…でも恥ずかしい」
あたしの願いは聞き入れてもらえず、槇さんは私のからだを隅々まで瞳(め)と唇で確認した。