二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
何度もイカされたあたしの身体は、疲労感半端ない。一方の槇さんは何でも無いとばかりに、「まだ、チョックアウトまで時間ありますね?もう少し」と微笑む。
何という体力…
「若い人のように貴女を満足させれたか心配です。なんせ私はオジサンですから…」
困った顔をし、口では弱音を吐きながらも、瞳は獲物を狙った鋭い眼をしている。
「いえ、十分堪能させて頂きました…」
これ以上は無理とあたしは首を振る。
「では、あと一度だけイカせて下さい。貴女の身体と私の身体を喜ばせたい。老体にムチを打って頑張りますので?」
喜ばせたい…?
「………」
なにがオジサンだ!?
なにが老体だ!?
夜通し抱けるなんて
オジサンなんかじゃないじゃん!?
これ以上一緒に居ては、あたしの身体が壊れてしまう。私は用があると、槇さんに嘘を言って帰って来た。