二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
槇さんとホテルで別れ、家に帰るとベットに倒れこみそのまま寝た。目が覚めたのは夕方5時を過ぎた頃。輝一君からの電話で目が覚めた。
「もし…もし…」
『あれ?こまめちゃん具合悪いですか?』
ん…だれ…
「あっ⁉ 輝一君!」
慌てて起き上がり、時計を確認する。
やばっ…
寝過ぎだろあたし
昨夜は槇さんに寝かせてもらえなかったから、帰るなり寝落ちしていた。
「ううん、大丈夫!ちょっとうたた寝してただけ。輝一君、いまどこ?」
『新幹線の中です。今、名古屋を出たので、9時前にはそっちに行けると思います』
「じゃご飯作って待ってるね?あっ何か食べたい物ある?」
『こまめちゃんが食べたいです』
「もぅ何言ってるの!?」
『だって、一週間ぶりなんですよ?こまめちゃん不足で、僕死にそうです。早く可愛いこまめちゃんを食べたい』
輝一君の言葉に顔がカッーと熱くなる。
恥ずかしくて困る
でも、ここまで想ってくれるのが嬉しい
「もぅ、オバサンを、誂わないの!」
電話を切ると、シャワーを浴び食事の支度にとりかかった。