二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
二次会も終わり、半分くらいの人数には減ったが、三次会へ行こうと言う話になった。

皆んな元気だな…私が年取ったってことか?
今日はちょっと飲みすぎたみたい。
今日はこのまま帰ろう。

「じゃ、あたし帰るね?お先!」

私は通りでタクシーをひろおうと皆んなに背を向けた。すると、「まだ帰しませんよ!」と後輩達に両脇を抱えられ、拉致られてしまった。

「もう無理だって!帰れなくなるー…」

そんなあたしの言葉など許されず、三次会のカラオケへと連行されたのだ。

どのくらい飲んだのか、覚えてない。ただ誰かがずっと隣で話していた気がする。

誰だっけ…?

先輩達の顔は覚えてるけど、重なっていない後輩は、名前も顔も分らない。

まぁ良いや…
今日は休みだし、昼まで寝よう!

モゾモゾ

ん?

もう少し寝ようと思ったら、何かが体に当る。当たると言うか、まとわりつく。

「!?」

瞼を開ければ知らない男の子?が「おはようございます」とニッコリ微笑んだ。

一度ギュッと瞼を閉じ、そして再び瞼を開く。

ここは間違いなくあたしの部屋であたしのベットだ
なぜあたしは裸なの?
それも知らない男と子?と…

まさかコヤツ未成年じゃ…
ないよね…?

これはドッキリなのか?
あー!私に何が起きてるの⁉誰か私に教えて!?
私は昨夜何をした…

頭の中で昨夜の事をなんとか思い出そうとするが、思い出せない。

「えーと…君は誰?」





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