楕円の恋。
『涼ちゃんは影山君の事好きなの？』

あかりちゃんがニコニコして質問してきた。

『えっ、別にそんなんじゃ無いよ！』

私は全力で否定した。

『でも、影山君イケメンだし、いい体してるし、いいんじゃない？』

圭子ちゃんがウインナーを食べながら言う。

『かっこいいとは思うけど、、、』

私は素直な気持ちを言った。

『じゃあさ、次負けちゃったら決勝戦ないんだか試合3人で見に行かない？私ちょっとラグビー見てみたかったんだ。ルールわからないけど』

圭子ちゃんが言った。

『それいいね。試合見てたら涼ちゃん影山君の事好きになっちゃうかもしれないし』

あかりちゃんも乗り気だ。

『ちょっと2人とも気が早いよ！私は部活が無ければ、、、』

私も部活が休みなら試合見てみたい。

『私が涼ちゃんのその日部活が休みになるように毎日念じる。』

圭子ちゃんは占い師みたいに目の前のペットボトルに念を送っていた。

『あはは。ありがと。休みになったらいいな。』

私は僅かな希望にかける事にした。
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