楕円の恋。
『なんか、ごめんね。私送ってもらわなければよかったね』

あかりちゃんが申し訳なさそうに地面に目線を落として言った。

『なんで、あかりちゃんが謝るの!私、早めに片桐先輩の彼女のこと知れてよかったよ!』

私はあかりちゃんの両手を握り言った。

『それに、せっかく今日楽しかったんだから、笑顔で帰ろっ』

私は笑顔であかりちゃんの目を見つめた。


『うん!』

あかりちゃんはさっきまでの暗い表情から笑顔になった。

私達はバス停まで、歩きあかりちゃんがバスに乗るのを笑顔で見送った。
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